『ロマンチック・コメディ』

バーナード・スレイド原作の舞台劇を映画化したもの。日本でも何度か劇場で公演されているらしい。監督はベテランのアーサー・ヒラー。
ブロードウエイの劇作家ダドリー・ムーアが助手を募集すると、田舎から元教師のメアリー・スティンバーゲンがやって来る。
二人は恋に落ちが、最後まで結ばれず、9年目にセックスするが、互いに失望に終わり、協同脚本家として付き合っていくと言うもの。

考えれば、この劇の元は、『マイ・フェエア・レディ』、素人の娘を大人が自分好みに育てるという、バーナード・ショーの『ピグマリオン』だと思う。
だが、ここでは二人のスターの映画なので、ほぼ対等の関係になっていて、その辺がやや分かりにくく、中途半端であるが、なかなか面白い作品である。

例によって、マービン・ハムリッシュの音楽が楽しい。
随分昔に、杉田駅近くのビデオ屋で、800円くらいの安売りで買ったビデオ、やっと見終わった。
アメリカの商業演劇の内実が良く分かる作品で、損はなかった。

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