天才子役対決

川崎市民ミュージアムの今月は久松静児で、昨日は1960年の『つづり方兄妹』だった。
作品は、大阪の枚方に住むブリキ職人織田政雄一家の子供たちの話。
極貧の一家で、母親は望月優子。
主人公の次男で、つづり方でモスクワの作文世界大会に優勝するが、風邪で死んでしまう少年が頭師孝雄。
これが実に上手い。
東京から来た金持ちの子らしいのが二木てるみ。彼女も、久松の名作『警察日記』で名子役と知られた子である。
この映画は、実話を基にした貧乏話で、良心的名作だが、実は西の頭師と東の二木の二大子役対決でもあったのだ。
俗に、子役が大人の俳優として成功するのは難しいと言われるが、この天才二人は大人になっても脇役で結構出ているようで、比較的上手い生き方である。

日本の子役で、成功したのは高峰秀子と吉永小百合の二人だけだそうだ。

久松は、河合映画から新興キネマ、大映で監督をした人で、何でも作った職人的監督だが、昭和30年代は良心的監督として知られていた。
彼の作品で一番有名なのは、日活で森繁久弥が主演した『警察日記』だろう。
これには、頬を手術する前の宍戸錠も出ている。

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