サブカルチャー雑誌だった『ミュージック・マガジン』

先日、あるところで、「最近、マガジンに書きませんね」と言われた。

このところ、『ミュージック・マガジン』には、年に数本しか原稿を書いていない。演劇評について担当と話しても大抵は行き違いでだめになることが多い。

しかし今は、このようにブログ等に勝手に書けるのだから、それでも良いと思っている。

かつて、『ミュージック・マガジン』に書いていたのは、「マガジン」が、サブカルチャー雑誌だったからだと思う。編集長の中村とうようさんは、音楽以外の映画、演劇等に詳しいわけではなかったが、結構強い関心は持っていて、それが「マガジン」をサブカルチャー雑誌にしていたと思う。

現在の高橋修氏は、どう考えているかはよく分からないが、サブカルチャー雑誌にする気はないように思う。

この変化の理由は、かつてポピュラー音楽が、サブカルチャーの中心だったからだったが、今は変わってしまったからだと私は思う。

それは、日本のみならず、世界的なものである。

1950年代以降、現在の文化・芸術に関心を持つ者なら、それは当然にポピュラー音楽、ジャズ、ロック等に関心を持つことは当然のことだった。

だが、今はどうだろうか。メディアの変化もあり、音楽は現在の文化の中心であるとはいい難いようだ。

もう少し巨視的に見ないと、その結論は出てこないだろうと思う。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする