『私のように美しい娘』

横浜中央図書館地下の視聴覚コーナーでフランソワ・トリュフォーの映画『私のように美しい娘』をLDで見たが、とても面白かった。
原作は、アメリカのミステリーで、その性かコロンビア映画との共同制作になっている。

書店に、ある社会学者の論文を捜しに来る女性がいる。その本は、出版予告は出たが、結局だされなかった。理由は、最後で分かる。
女性殺人犯にインタビューし、生まれてからの不幸な生い立ちと、その中での殺人事件をインタビューすることが、ドラマとなっている。
主人公の女性のベルディナット・ラフォンが実に傑作で、あけすけにセックスと犯罪を犯し、自分の好きなように生きる。
次第にインタビューする研究者は、彼女に惚れてしまい、中では彼女の殺人事件の無罪の証拠を探し出し、獄から解放する。
彼女は、女優となり、大スターになる。
彼女に学者はプロポーズするが、逆に彼女の前の恋人を殺した罪で逮捕されてしまう。
彼に、弁護士は約束する。
彼女は間違いなく殺人犯であり、その証拠は夫の母親を殺した家を調べれば必ず出てくると。
だが、刑務所のテレビは、屋敷を壊すブルトーザーと、それを見る彼女と抱き合う弁護士の映像が写っている。

教会の尖塔から愛人を突き落とした疑いで収監された彼女の無罪を証明する8ミリフィルムを撮っているのが、10代の映画少年であるなど、いろいろと面白い仕掛けがある。

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