渡辺美佐を演じた4人目の女優


渡辺プロダクションを夫の渡辺晋と共に作り発展させたのは、言うまでもなく渡辺美佐だが、日本映画界では2人の女優が演じてきた。

最初は、余りにも有名な石原裕次郎主演、北原美枝共演の井上梅次監督の大ヒット作品日活映画『嵐を呼ぶ男』での、ドラマーの裕次郎らの所属するジャズ・バンドのマネージャー北原である。
二人目は、余り有名ではないが、篠田正浩の監督デビュー作で、なんと山田洋次がチーフ助監督だった『恋の片道切符』での、芸能プロ社長の鳳八千代である。
彼女を渡辺美佐をヒントに造形したことは、篠田が明言している。
この、映画は、ジャズからロックへの音楽の移行を、ジャズ・サックス奏者小坂一也からロカビリー歌手平尾昌明に乗り換える牧紀子を通して描いている。
青春悲劇としては、なかなか面白い作品である。

そして、先日フジテレビの『ザ・ヒットパレード』で、多分21世紀最大の大根役者の常盤貴子が演じたらしい。
そして、今回舞台での戸田恵子である。
だから、彼女は4人目の渡辺美佐なのである。

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