生活保護の不正受給

片山さつき大臣のことを書くと、彼女が「生活保護」について指摘した過去についてのコメントが来た。

私は、横浜市のある区で、生活保護費の経理担当課長をしたことがある。

生活保護課長は、別に専門の方がいたのだが、私は保護費の支出を担当するので、結局は生活保護事務全般を見る課長職だった。
その時、1件の不正受給事件があった。
それは、「歩く厚生省」という厳格で有名な係長が来て、ある件をすぐに「これは怪しい」と摘発したのです。
するとその高齢の女性の夫は元軍人で、彼女は軍人恩給を受給していたので、二重の受給していたのでした。
摘発すると彼女は、すぐに100万円近くを全額返してきました。生保費は全部預金していたとのことでした。
当時、その区では生保世帯は100件くらいあったので、不正受給は数パーセント以下だと思います。
そんな程度でしょう。

昔々は、ヤクザが生活保護の受給法を「指導」していて、保護費が出ると、区役所の外で上前を撥ねていたという噂もありましたが、1950年代のことでしょう。

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