ニュース映画史上最大の「やらせ」は

日本テレビの番組で「やらせ」が問題になっているが、宮川大輔と言うタレントの顔が嫌いなので見たことがない。日本テレビは、巨人放送局であり、出てくる女性の趣味が悪いので昔から嫌いだった。

ある他局の番組では、「バラエティ番組はほとんどやらせだ」と擁護するような言動もあった。

また、ドキュメンタリー監督の森達也も、「やらせなしに記録映画はできない」と言っている。

確かにその通りで、ドキュメンタリー映画でももう一度再現してもらう等のやらせは多くある。

その一番のやらせは、1941年12月8日の真珠湾攻撃の映像「日本ニュース82号」である。

「本8日未明、帝国陸海軍は、西太平洋上で米英軍に・・・」という坊主頭の大本営陸海軍部の軍人が読み上げている映像である。

日本映画社も「いつか戦争に始まるだろう」とスタッフは待機していたが、日時は分からなかった。

陸海軍は、東郷外務大臣にさえ正確な攻撃の日時を知らせていなかったので、日映が知らないのも当然だった。

そこで、日映のスタッフは急遽大本営に行き、あの読み上げの場面を頼んでもう一度演じてもらったのである。

決定的瞬間と言うのは、現在のビデオのようにずっと廻していないと撮れないものなのである。

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