平成17年の殺人件数が、1,199件で史上最低だったことは前に書いた。
戦後、一番多かったのは、昭和33年で、2,683件だったのだそうだ。
昭和33年とは、インチキ映画『Alwaays 三丁目の夕日』の時代である。
「あの頃は、皆貧しくとも人間がほのぼのとしていて人情があった」などと言うのは真っ赤な嘘で、殺人者が横行していた時代なのである。
人口は、当時よりも増加しているのだから、実際は治安は大変良くなっているのだ。
だが、そうしたことは一切報道されない。
何故か。
近年は、過激派は存在せず、共産主義国家の消滅により外事警察も不要になった。世界中の敵であったオウム真理教もなくなり、日本の体制に逆らう奴などどこにもいない。
だから、治安が良くなったなどと言うと、警察は不要になり、警察官は減員になってしまう。
また、マスコミも、殺人事件、猟奇事件、動機不明等の不可解な事件がおきた方が、新聞、雑誌が売れ、テレビの視聴率も上がる。
日本は、ますます平和で住みよい国になっているでは、誰も何も買わないし、テレビも見なくなる。
こうした人には、日本の治安が悪くなっているという幻想が続いた方が良いのである。
実感と実際は違うのである。