自慢じゃないが、NHKのテレビ・ドラマは『竜馬伝』だろうが、ほとんど見たことがない。
だが、なぜかこのシリーズは、見てしまった。
結局は、税務署のPRみたいなものだが、国税と脱税者の戦いが面白かった。
伊丹十三の『マルサ』シリーズでも描かれたが、その脱税が、国際的で、スケールが大きい。
果ては、脱税のために飛行機を事故で落として、損金を生み出したりする。
本当は、保険が降りるので、丸々損金にはならないと思うが、まあいいだろう。
最後は、主人公のアラタの「瞼の母」的な話になってしまう。
実母の老女がリリィというのが、参るが、この辺は仕方ないだろう。
きわめて現代的な話の裏が、古い話というのはあるが、これもその例だろう。
国税の江口洋介が、カツコ良すぎるが、全体としては面白かった。