三浦雄一郎が、80歳でエベレスト登頂に成功したことが話題で、それはそれで結構なことであろう。
だが彼は、8000mの山には登ったが、かつて数十センチの高さの演壇が大の苦手だったそうである。
1970年代に石原慎太郎が、参議院議員だった時、次の全国区候補を探していて、最初に上げられたのがプロスキーヤーの三浦雄一郎だったそうだ。
だが、当時彼は演壇に上ると上がってしまって一切演説することができなかった。
仕方なく次の候補になったのが、元首相の細川護煕で、参議院選挙で当選し、そこから細川の政治活動は始まったのだと石原は苦々しく書いていた。
1970年代は、数十センチの高さの演台で話せなかった三浦氏が、どのようにそれを克服したかは、私は知らない。