世界のどこに出しても恥ずかしい監督と言われている河崎実の新作。
東宝の空想科学映画の中では『地球防衛軍』が一番だと信じ、正月には秘密基地の場所の西湖まで行った私にとって『地球防衛未亡人』とは見逃すわけにはいかない。
勿論と言うべきか、当然にも出来はチープである。ただ期待したほどは笑えなかったのは残念。
売り物が、壇蜜しかないのは厳しいが、三角諸島(尖閣諸島のこと)に上陸した怪獣が本土に上陸し、核再処理物質を食べ、世界中から再処理できない物が集まって日本中が好景気になると言うのはおかしかった。
そこから怪獣が核を食べてばかりで一切排泄せず便秘で、もし爆発すると地球滅亡の危機になると予言する博士は、かつての美少年堀内正美、JAPなる防衛軍の隊長は森次晃司
安倍首相、石原慎太郎をニュースペーパーが演じるところのみが大いに笑えた。
一時三角諸島に怪獣がいたため、日本、中国の双方が領土権を譲り合うのがおかしい。
最後は、勿論適当な解決だが、それに文句を言うバカはいない。
意外にも女性客が多かったが、壇蜜には女性ファンが多いのだろうか。
ラスト、怪獣を欲情させる彼女の踊りはいただけなかったが。
横浜ニューテアトル