昭和37年東宝製作のオールスター映画。
八住利雄脚本、稲垣浩監督、音楽は伊福部昭。
森繁、池部良から松本幸四郎(先代)、原節子までの豪華キャスト。
今見ると最大の見所は、幸四郎の大石。
この人は台詞に難はあるが、その姿は実に立派、何もしないところがサマになるのは、今の歌舞伎役者にもいないところである。
それに、吉良の市川中車がいい。この人は、実生活でも「女は20を過ぎちゃね」と若い女を追っかけていた爺さんだったそうだが、浅野(加山雄三)の奥方(司葉子)に言及するところなど、本当にいやらしさが出ていた。
しかし、男優は、染五郎(現幸四郎)、万之助(吉右衛門)、団子(猿之助)ら若手以外で生きているのは、森繁と池部良だけだろう。
女優は、大部分が健在、司葉子、原節子、草笛光子、藤山陽子など。死んだのは団玲子くらい。
中島そのみなどと言う今は誰も知らない、当時はおねえちゃんトリオで有名だった女優も。
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忠臣蔵
NHK-BSの『懐かし映画劇場』で、『忠臣蔵/花の巻』(1962年/東宝/稲垣浩