大晦日の夜は、言うまでもなくNHKテレビの「日本全国の村祭り」『紅白歌合戦』を見て来た。
多分、小学校高学年からずっとそうである。
だが、この数年、特に2015年の去年は、その面白さがなかったように感じた。
それは、歌合戦ではなく、馴れ合っているように見えたからだ。
もちろん、赤と白、女性と男性が本気で戦っているなどとは誰も思ってはいない。
だが、それをかつては、一応男と女は対立し、戦うものだという前提の上で、真剣に歌い合い、また両サイドもそれぞれの立場で応援するという劇があったように思う。
白組には、現在ではあり得ないが、「南氷洋上の捕鯨船団からの白組応援の電報」が必ず着いたものである。
だが、最近の紅白では、男女がやたらに仲良くし、一緒に歌い合うような場面が続出する。
そういう時代だと言われればそれまでだが、こうした馴れ合いが、番組をつまらなくしている最大の原因だと私は思う。
勿論、多くの歌手が、近年のバラエティー番組のよって、芸能界という世界の一員になり、相互によく知り合っているということが背景にあるのだろうが。
それと3年前の3・11以後の「みんなで復興を」というキャンペーンが、それを倍加させているように見えるのは、私の偏見だろうか。