私は、この手のホラーは苦手で見ないのだが、森下の渡辺信夫さんの眺花亭の映画会で見る。
ゾンビ映画マニアという若い方の解説付き。
ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』映画としては、2本目だそうで、最初はモノクロの不気味な映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』とのこと。
以前、どこかの放映を録画し、非常に不気味な感じだったが、15分くらい見て、行方がよく分からないので消去してしまった。
2本目は、1本目の大成功でカラーになっている。
ゾンビが全米に蘇って来て、それを取材に行ったテレビの4人のクルーがゾンビ騒動に巻き込まれる。
役者は、この4人だけだそうで、後のゾンビは、すべて一般人のエキストラとのこと。
さらに、これも常套だそうだが、巨大なショッピングモールですべてが起こり、撮影されている。
要は、超低予算映画なのである。
ゾンビは、アフリカ起源のもので、カリブ海の島を経由してアメリカには入ったが、ブラジルでは、カンドンブやマクンバになっている。
人を噛んで殺し、噛まれた人がゾンビになり、無限に増殖してゆく。
最後、2人だけになり、ヘリコプターで逃げていく。
「それなら最初から逃げればいいじゃないか」と言ったら映画は成立しない。
昔、東映で石井輝男監督の『徳川女系図』の時、吉田輝夫の殿様が、さんざ女性にひどいことをして最後に、
「こんなひどいことがあっていいのか!」と大げさに言う。
それなら最初からやらなければいいじゃないか、早稲田松竹は、大爆笑だったが。