『濡れた素肌』

先日、『次郎長三国志』の最後、制作の本木荘次郎に触れ、ピンク映画監督時代の作品に『濡れた素肌』があると書いた。
今、ネットの映画関係のリストを見ると監督は渡辺護になっているので、昔のメモを見た。1966年6月に目黒ライオン座で見たのが監督・高木丈夫となっている。ネットのリストの方が間違いだろう。

「浅草踊子物語」がサブタイトルで、可能かず子主演作品だった。
可能が浅草のストリッパーで、照明係の大学生・野上正義と恋仲になるが、最後に裏切られ、一人自立するという、増村保造的作品だった。
可能は、ピンクで活躍した後、名前を変え日活の『私が棄てた女』にも出ている。
野上は、多数のピンクに出た後、監督もやったが、今はどしているのだろうか。

今や、ピンク映画と言っても見たことがある人は、50代以上だろう。
日活ロマン・ポルノが出て、さらにAVになり、ほぼ絶滅していると言うのが、正しい。
関東地区の常設館は、上野スター座と横浜野毛の光音座だけである。
なぜ、上野と野毛に残っているかと言えば、両方とも近くにドヤ街があり、ドヤの部屋にはビデオがないので、AVを見ることができないからだそうだが、本当だろうか。

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