東京都の元知事石原慎太郎と現在の小池知事とのやり取りの中で、参考人招致について石原慎太郎が「出ていくよ」と言ったことに対して田崎史郎のコメントが面白い。
この人はいつも、安倍自民党べったりのコメントが多いとよく批判されている。
だが、この強気の慎太郎発言については違っていた。
「政治家に多いが、弱い人ほど強気に出ることがあるが、石原氏もそうだ」
「困る人が出てくるかもしれないと言っているが、最後に困るのは石原氏自身ではないか」
石原慎太郎が、本当は非常に慎重で臆病な人間であることは、私も前に書いた。
慎太郎の主演映画は東宝で4本あり、内2本は中編映画で、長編は2本ある。
鈴木英夫監督の『危険な英雄』と堀川弘通監督の『日蝕の夏』だが、『日蝕の夏』の撮影の時のことについて堀川氏は次のように書かれている。
「太陽族の先駆けである石原が、臆病で慎重な男だったのは意外だった」
堀川弘通さんの本『評伝・黒澤明』(毎日新聞社)の227頁にあるのでご興味のある方はぜひご覧ください。