極楽浄土とは、何か。

我々は、極楽浄土にいるのかもしれない、と思った。

先日、京都に行き、ついでに宇治平等院にも行った。
よく知られているように、平等院の鳳凰堂は、浄土教が説く「極楽浄土」を現したものである。

外観も、出来た当初は金箔や朱にぬられ、光り輝いていたらしい。
香港のタイガーバーム・ガーデンを想像すれば間違いないだろう。
そして、堂の内には、天を飛来する天女が楽器を演奏し歌い、踊り、舞う様が描かれている。
よく考えるとこれは、現在我々が見ている映画、舞台、コンサート等の祝祭的場面である。
舞台のミュージカルは、まさにそうだろう。

妙なる音楽が鳴り響き、天女が舞い踊り、歌う。
その美味なる世界。

昔の人が極楽浄土として考えたものを、私たちは今や容易に手に入れているのである。
なんという幸福な時代に生きていることだろうか。
現在に生きていることを感謝せずにはいられない。

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