「おじゃる語」の創始者は誰か

テレビ・アニメ『おじゃる丸』の原作者が自殺されたそうだ。この平安貴族の「おじゃる語」を始めたのは、映画『柳生一族の陰謀』で、烏丸に扮した成田三樹夫だと思う。
厳密に言えば、成田なのか脚本家の野上龍夫らなのか、はあるが、役柄を含め白塗りで「おじゃる」を発する成田の創作と言うべきだろう。
自殺した原作者は、成田に原作料は払っていないに違いない。成田も請求する気もなかったろう。

今日の朝日新聞に「著作権問題・上」が特集されていて、なかなか公平な記述だった。
世の著作物には、このようにある作品からヒントを得て、それが別の著作物を生む、という「スピン・アウト」の例は多い。
著作権を厳密に施行することよりも、むしろ寛大に扱った方が総体的には有益なのではないか。

日本映画『新幹線大爆破』の監督佐藤純弥は、明らかな模倣映画『スピード』に対し問題を感じないそうだが、それが創造者の矜持というものだろう。
いくら上手く真似て大儲けしたところで、最初の創作者である佐藤らの創造性は永遠に残るのだから。

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コメント

  1. 06-D78 柳生一族の陰謀

    千葉真一VS成田三樹夫が見たくて借りましたが大当たり!面白いのなんのって!!出てくる俳優さんがほぼオールスターキャスト!!!さすが「時代劇復興第1作」ってだけあります。ざっと挙げると
    萬屋錦之助
    千葉真一
    松方弘樹
    西郷輝彦
    芦田伸介
    山田五 …