道路特別会計

国土交通省の道路特別会計の評判が極めて悪い。
道路特別会計は、道路族社会では通称「どうとく」と言い、初めて聞いた人は、「道徳」と間違えるそうだ。

巷間言われているような、いい加減な使用法は論外だが、実は有効な目的にも相当使用されている。
例えば、近年首都圏で盛んに進められている鉄道の高架化工事(横浜から渋谷への東横線など)、さらに、それに伴うエスカレーター、エレベーターの「バリア・フリー」整備にも使用されている。
また、駅周辺に作られている自転車駐輪場も、多くは道特会計からの補助金が投入されている。
その他、市街地整備の「町づくり交付金」というのもあり、駐車場整備、駅前広場整備等にも充当されている。
その意味では、結構有効に利用さているのだ。
こうした財源を考え付いた田中角栄はやはりすごい政治家だった。
だが、問題は、このような大きな財源が国民には長い間公開されておらず、一部の関係者だけで使途が決められてきたことだろう。
特別会計についても、国会で十分な議論、審議が行われてしかるべきである。
その意味では、今回問題になったのは良いことである。

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