ミュージカル『やし酒飲み』は、大盛況で終わった。
演じた高校生はもとより、参加のスタッフ全員が大興奮の終幕だった。
ご参加、ご協力いただいた皆さん本当に有難うございました。
これで、昨年7月から一人でミュージカルを企画、提唱してきた甲斐があった。
当初は、誰も信じてくれず、相手にされなかったのだから。
最後の「お疲れ」で、演出の田村光男の言った言葉は胸に響いた。
「この今の、この瞬間を生きろ、と私は常に言って来た。それをみんなは今日実現したと思う。おめでとう!」
振り返ると、役所は、「瞬間を生きる」こととは全く正反対の場である。
あらかじめ決められたとおりに企画、計画し、そのとおり正確に実行する。
少しでも逸脱すると大問題になる。
だが、私もそうした「瞬間を生きない」やり方に違和感があり、どこかで「瞬間を生きる」ことを求めているのだろう。
だから、相変わらず劇や、映画、コンサートへと向かうのだろう。
昨日、その意味がやっと分かった。
貴重な「瞬間」だった。