横浜、川崎、町田で配布されている「タウンユース」の南区版に、先月から始まったコラム「さすらい横浜」の2回目が出た。
横浜の映画のことで、前回に続き篠田昌浩の作品について書いた。
彼の松竹時代の作品には、横浜がよく出てくる。
その理由を、昔女優で今年亡くなられた九條映子さんに、あるパーティーで聞いたことがある。
「篠田や寺山ら私たちは、大船の撮影所で仕事をした後、よく横浜で遊んでいたのです」
『わが恋の旅路』『涙を、獅子のたて髪に』、そして先月書いた『乾いた花』には、今は失われた横浜の風景が頻繁に出てくる。
映画は、貴重な歴史的資料にもなっているのである。