『反転 闇社会の守護神と呼ばれて』

話題の本である。
中身は実に面白い。一種のジェットコースター人生である。
長崎平戸の極貧の漁民の子として生まれ、定時制高校をやっと卒業し、和歌山の予備校に住み込んでの大学受験、そして岡山大学合格、さらに司法試験合格と検事生活。
検事の世界の、エリートと現場たたき上げの構造も面白いが、具体的な事件の経緯はさらに面白い。

撚糸工連事件と政治家の介入、そして問題の平和相互銀行事件やイトマン事件など。
検事をやめてからの逆に今まで追求してきた側に立っての弁護活動。
許永中ら闇紳士との付き合いの金銭的スケールの大きさのすごさ。
今係争中の「石橋産業事件」は、以前から不思議な事件だと思っていたが、これを読んでもよく分からないが、すごい経済事件である。
その不可解さは、今年起きた緒方元公安調査庁長官による、「朝鮮総連詐欺事件」にも匹敵するだろう。

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コメント

  1. 反転 闇社会の守護神と呼ばれて

    ★★★
    著者:  田中森一
    出版社: 幻冬舎
      同じマンションに住んでいる友達の家に行ったら、多分お父さんが読んだと思われる法律の本がいろいろ置いてあって、その中にこの田中森一著の『反転 闇社会の守護神と呼ばれて』が置いてあったので手に取りました。…