少し前のことだが、女優の根岸明美がなくなられた。
代表作といえば『アナタハン』となるだろうが、大映末期の傑作、渥美マリ主演の『でんきくらげ』での母親が忘れがたい。
バーの女給の根岸は、ぐうたら者の玉川良一を養い、娘の渥美マリの成長が唯一の楽しみ。
休みの日、玉川が渥美を強姦したとき、根岸は玉川を刺し殺す。
刑務所に入った根岸に代わり、渥美はバーに働きに出て、そこで大金持ちの老人西村晃に見込まれて二号になる。
そして、西村が急死し、その莫大な遺産を相続する。
まるで、アメリカで話題になった女優、アンナ・ニコルスミスみたいな物語なのだ。
その意味でも増村保造の発想はすごかったのだ。
コメント
根岸明美さんが亡くなった
威勢がいいけど心は優しいお姐さん役がはまってた