一部で人気の工藤栄一だが、私はあまり好きではなく、これも見たことがなかった。
工藤栄一は、映像は良いのだが、筋がしっつこい。
大阪市今宮署の刑事・緒方拳は、覚せい剤犯の泉谷しげるの妻いしだあゆみと関係するなど、型破りでめちゃくちゃ。
捜査情報を記者に提供し、接待を受けるのはおろか、取調べは脅し、さらに囮捜査も平気。この刑事像は、多分イーストウッドの『ダーティー・ハリー』だろう。
連続女性殺人事件を捜査で、緒方が一度謙虚し証拠不十分で釈放した変質者が怪しいということのなる。
そこで、警察幹部は、普段は余計者の緒方を拝み倒す。そして、緒方もいしだを囮に使う。
だが、緒方は犯人の変質者を射殺するが、いしだも彼に刺殺されてしまう。
すると今度は、「いしだを殺したのは緒方だ!」として、泉谷が子供を囮にして緒方を呼び寄せる大阪南部の大捕物劇になる。
そして、緒方は泉谷を逮捕する。
意外に、面白かったが、それはすべていしだあゆみによっている。
緒方、泉谷の二人の男は、いしだの色香で人生を誤った男に見える。
「諸悪の根源は、いしだあゆみの美しさ」であることが分かる映画である。
画面のバックでジェット機が、町の近くを上昇するカットがあったが、関西国際空港が出来ていないのにおかしい。現場が大阪の北の伊丹空港付近なのかと錯覚した。
コメント
通りすがりです
2年半前のブログへのコメント失礼します。
撮影は淀川区加島から北方向を向いていたようです。
ですので、ジェット機は伊丹空港へ降りていくものに間違いないようです。
「諸悪の根源は、いしだあゆみの美しさ」
……確かに。
今宮は
今宮は、大阪の南であることは、われわれ東京のものですら知っているのだから、あの離陸のショットは不用意ですね。
一瞬、「この映画の場所はどこなんだ」と思いました。