テレビで阪神・横浜戦を見ていて、チェンジになったので、他のチャンネルにすると、式典をやっていて長嶋と金田が対決している。
もちろん、老人二人で、長嶋の右手は相変わらず、ポケットに入れたまま。
この人のマヒは私よりも遥かにひどいなといつも思う。
昔、あるパロディー映画で『ロッキー・20』のポスターがあり、白髪で老人となり、両手をだらりと下げたスタローンの肖像で大笑いしたが、厳しく言えばそれに近い。
昭和33年4月のセ・リーグ開幕戦の巨人・国鉄戦はもちろんテレビで見た。4打席、4三振のやつである。
その年の5月5日、兄に連れられて後楽園球場で巨人・広島戦を見たのが、プロ野球の試合を見た最初で、この時の結果はよく憶えていないが、長嶋は2塁打を打ったと思う。
その後、夏休みにも対阪神戦を見に行き、この時は阪神では藤本がホームランを打ったが、長嶋と国松のホームランで巨人が勝ったと記憶している。
やはり私たちは長嶋茂雄によってプロ野球ファンになったと言いたいことだが、実はその前に巨人にいた外野手の宮本敏雄が好きで、彼が巨人を辞めた時には非常に残念な気がしたものである。
彼は、三振かホームランの荒いバッターだったが、笑顔の良い愛嬌のある選手で、子供に大変に人気があった。
確かまだ、ハワイでご健在のはずである。
プロ野球80年だそうだが、結局長嶋と金田になってしまうのか。
もちろん、20世紀の後半以降、イチローをはじめ今年の田中将大に至るまで、いい選手がメジャーに行ってしまうことが最大の理由である。
元駐米大使などをやった前コミッショナーなど、アメリカゴマすりの首脳しかいないことでは、政治の世界と同じであるのは実に悲しいことだ。