最初の日本人メジャーリーガーは誰か

大谷翔平がアメリカン・リーグの新人王になり、今やっているMLBとのエキジビジョンマッチでも日本選抜が互角で戦っているように、日本のプロのレベルは非常に上がっている。

だが、日本人で最初にメジャーリーガーとなったのは誰だろうか。

南海ホークスからサンフランシスコ・ジャイアンツに野球留学した村上正則、マッシー・ムラカミである。

彼は、法政二高にいて、後に巨人に入る柴田勲の控えの投手だったが、南海に入り鶴岡監督の指示で1964年にジャイアンツに行った。そして、マイナーからメジャーに昇格し、あるゲームで抑えで1勝を挙げてしまう。驚いたのは南海で、すぐに帰国を命じるが、契約条項にはジャイアンツに優先権があり、日本とアメリカのコミッショナー間の調整で翌年はジャイアンツに在籍したのち、南海に戻り、主にリリーフで活躍した。180センチと長身の左投手で、阪神や日本ハムでも活躍した。

現役引退後は解説で活躍していたが、いつだかNHKのメジャーリーグ中継を見ると、「今日はムラカミ・デー」とのことで、グランドに出て挨拶していた。アメリカの野球は、こういう歴史をきちんと踏まえることは素晴らしいなと思った。

今や、猫も杓子もメジャーに行く時代だが、最初に行った人を忘れてはならないと思う。

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