日活映画『四つの恋の物語』を見ていたら、ダイアルのない電話機が出てきた。
脚本三木克己(これは、井手俊郎が東宝以外で脚本を書くときの変名。因みに井手の息子・井手俊は東大からプロ野球に入った二人目の選手で、今は中日のフロントにいる)、監督西河克己。
定年退職した笠智衆の4人の娘、芦川いづみ、十朱幸代、吉永小百合、和泉雅子の恋物語だが、彼らが住んでいる団地の部屋にある電話機にはダイアルがないのである。
勿論、番号はあるのだろう、掛かってくる電話は受けられる。しかし、こちらから掛けるときはどうしたのか。いちいち交換台を呼んで掛けてもらったのか。
当時の事情は一体どうなっていたのだろうか。とても不思議に思った。
昔、大学生の頃「西河克己などたいした監督ではない」と思っていたが、今見るときちんとしていて感心する。
しかし、この4人姉妹の中で、やはり芦川いづみが一番美人だね。