私はプロレスのファンではないが、そのごく初期の力道山・木村対シャープ兄弟のテレビ中継は、池上の風呂屋・久松湯の二階で見た。
大してファンでもないにの見たのは、それほどにプロレスの人気が凄かったのだと思う。
当時家にテレビはなく、東芝に勤務していた母の弟の伝手で、たぶんかなり安くして買ったと思う。それは1957年の夏のことで、最初に見たのは、先日亡くなられた水泳の山中毅も出ていた、日・米・豪の三か国水泳大会である。
この本を読んでわかるのは、シャープ兄弟からルー・テーズをはじめ、外国人レスラーが日本のプロレスの発展に大きな役割を果たしてきたことである。
それは、力道山の功績であり、ジャイアント・馬場が継承した米国のプロレス界からの日本プロレスの信用力である。
その意味では、アメリカを「先生」として選んで、プロレスのレベルを引き上げてきた力道山の国際的意識の確かさである。それは、最近になってWBC等で、やっと野球の国際化が重要だと気付いたプロ野球との差である。
著者は、東京スポーツでプロレス記事を担当してきた方で、個々のレスラーとも交友があったので、記述は非常に詳しく面白い。
個人的趣向というので、ハルク・ホーガンとハリー・レイスは除外されている。
やはり、ルー・テーズ、カール・ゴッチ、ビル・ロビンソンを最強としているが、私はプロレスには素人だが、まず妥当なとこだと思う。
21世紀に入ってからの日本のプロレス団体の乱立は、国内的で様々な話題作りができ、外国人の手を借りなくとも団体が存立できるようになったことの結果ではないかと私は思うのだが。
コメント
ルー・テーズ、カール・ゴッチ、ビル・ロビンソン。わたしも妥当だと思いますが、これだけでは、だれか忘れてる感が強いです。
ダニー・ホッジ、ドン・レオ・ジョナサン、ジョージ・ゴーディエンコ、ブルーザー・ブロディなんかも強かったですね。
ルーテーズ、弟がよく名前だしており懐かしい名前です。
父は、兄や弟には、プロレス禁止令だしていて
テレビは、なおさら駄目だったので
友人のお宅に内緒で 見せてもらっていたようです。
力道山が、外国出身の人とも
プロレスがショーだとも思ってもいなく
日本を元気にしてくれた 日本人ヒーロー
と ずっと思ってた人が多かったそうで その一人でした。