『三度目の殺人』

夜に用があったので、その間に日比谷で映画を見るが、その程度の暇つぶし作品だと思う。

福山ファンには快いだろうが、私は福山ファンではないので関係なし。

冒頭に役所広司が男を殺す映像が出て、横浜刑務所に弁護士の福山と吉田が、役所広司に面会に行く。

役所は、殺人を認めているので、後は量刑の問題だったが、福山は次第に事件の実態に疑問を持つようになる。

原因は、役所が一種異常な人間で、かつて北海道で起こした殺人も異常だったようだが、今回も福山たちに知らせず、週刊誌に、男の妻斉藤由貴から頼まれて夫を殺したのだ、とのインタビューを発表してしまう。ここは話題の斉藤由貴なので、笑いが出た。

要は、役所の身勝手さに翻弄される福山たちで、最後に娘の広瀬すずが、父から連続してレイプを受けていたことが分かるが、結果は変わらず、司法によって役所広司への三度目の殺人が行われることを示して終わる。

テレビの2時間ドラマなら、真犯人は、役所広司ではなく、広瀬すずであることが明らかにされてエンドだが。

ここでは、判事、検事、弁護士の「裁判経済」のための効率的進行によって行われるところは非常に面白い。

つまりは、法曹という一つの船に乗っている三者に過ぎないのである。

スカラ座は、以前は東京宝塚劇場の脇にあった。だが、東京宝塚劇場の間口を広げ、宝塚市の宝塚劇場と同じにして美術などを変える必要がないようにしたので、みゆき座と共に、東京宝塚劇場の地下に入った。

広く大きくて見やすい劇場だろう。

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