見合結婚は恥ずかしいか

ラピュタで瑞穂春海監督の『乾杯! 見合結婚』を見た。
見合結婚する香川京子と仲代達矢が、見合結婚は恥ずかしいと昔好きだった人に会いに行くと、二人とも結婚していて、やはりお互いの相手で良いと納得する話。

このもう一度人生をやり直してみるが、結果は変わらず、だが自分の主体的な行動が重要という発想は、サルトル脚本の映画『賭けはなされた』にあり、その影響があるのか。
監督の瑞穂氏は、僧侶だったそうで実存主義的な発想があるのかもしれない。

昭和33年の作品だが、この頃すでに「見合結婚は恥ずかしく、結婚は恋愛でなければならない」という意識が強かったのだろう。
現在の天皇陛下が、一般人の正田美智子さんと婚約されたのは、この直前なので、自由な恋愛こそ最高、というイデオロギーが席巻していたのである。
勿論、見合だろうが、恋愛だろうが、結婚は本人同士の自由であり、どちらが良いということはない。

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