元南海、ヤクルト、阪神、楽天の監督だった野村克也は、選手を次のように分けている。
1 才能があり、やる気もある選手 長嶋、王をはじめ,イチロー、松井等
2 才能はあるが、なぜかやる気の出ない選手 阪神の藤田、現在で言えば巨人の高橋
3 才能はないが、やる気はある選手 野村は、ヤクルトの飯田哲也など。
4 才能も、やる気もない選手 本来プロにはありえないが、たまにいる
野村は、この1と4は関係ないとしている。
1は、何を言わなくても練習をし、節制をして試合に臨む。4もいずれクビになる。
監督やコーチが扱うべきは、2と3の選手だそうだ。
2は、なぜか才能はあるのに、やる気が出ない。
阪神の藤田平は、入団時から天才的バッターだったが、当時の阪神の内紛に嫌気がさし、なかなか全力でプレーができなかった。今の巨人の高橋も天才的打者だが、故障の性か、いつも全力が発揮されていないように見える。こういう選手の悩み、問題を解決してやれば、彼らはすごい活躍をすると言う。
そして、3は、「豚もおだてりゃ木に登る」という奴で、終始いい気分にさせ、全力でプレーさせれば、実力以上の働きをする。
巨人にいて、今度なんとか党から選挙に出る中畑清も、このタイプだった。彼は自分でいつも「絶好調!」と叫び、自分にプレッシャーをかけて活躍しようとした。
この人間のタイプの分析は、プロ野球のみならず、多くの会社、団体、学校等の組織でも通用する公式のように思う。