『星のフラメンコ』

西郷輝彦のヒット曲の映画化、日活歌謡映画の一つ。
監督は、江崎グリコ(江崎実夫生)、森永キャラメル(森永健次郎)と多作を言われた森永健次郎。
脚本は、今やシナリオの神様・倉本聡先生。
俳優は、西郷の他、松原智恵子、川地民夫、嵯峨善兵衛など。

戦後、台湾から帰国しなかった母親を探し船員の西郷が台湾に行く。
結局、母親は祖国の台湾で死んでいたが、音楽教師として日本と台湾の友好親善に努めたことが分かるというもの。

台湾の女優王玲と妹役で藍芳が出てくるが、王は韓国のチェジウのような美人。
藍は日本名で井上清子として、当時は日活や東映、さらにNHKにも出ていた。彼女以外の台湾人俳優の台詞はすべて吹替え。
1966年なので、まだ中国は台湾であり、中華人民共和国は中共と言われ、国交のなかった時代の映画。

実は、この映画は、1966年9月の公開時に見ている。
西郷輝彦が、歌手にしてはひどく演技が上手いので驚いた記憶があるが、中味は全く忘れていた。
併映は、赤木圭一郎主演の1960年の『拳銃無頼帖・電光石火の男』で、すでに日活はこの頃制作力が低下し、旧作を上映してやっと2本立て興行を維持していた。
NHK BS2

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする