恵方巻の後は、バレンタインチョコと騒いでいるようだ。
なにを騒いでいるかと思われるだろう。
だが、意外なことにバレンタインデイ・チョコに根拠はないが、恵方巻には年中行事としての根拠があるのだ。
恵方巻きはセブンイレブンが始めたそうだが、恵方参りは江戸時代からあった行事である。
嘘だと思うなら、永井荷風の小説『踊子』を読めばよい。そこでは、浅草のダンサーと夫のジャズメンが、正月に恵方参りをする場面が出てくる。1957年に大映で、清水宏の監督、京マチ子、船越英二、淡島千景らで映画化されているが、ここにはその場面はない。
正月といえば初詣だが、むしろこちらの方が、昭和初期に始まったもので、京王電鉄等が旅客客増加策として始めたものなのである。
よく考えればわかるが、徒歩以外に神社等に行く方法のなかった普通の庶民にとって、電車が普及するまで遠くの神社に詣でることはできなかったのである。
だから、恵方参りが行われたのである。
さて、恵方巻きだが、土曜日の昼、今宿地区センターに行く前に、今年の恵方を食べたが、結構おいしかった。