地震で北海道の発電所が止まり、停電が起きた。これを見るとやはり必要なのは、大型蓄電池の整備だろう。
2002年のサッカーワールドカップの時、パシフィコ横浜の展示ホールは日本のプレスセンターになった。この際、FIFAの命令で、
「日本は地震が多いので非常用電源を作れ」とのことで、臨港パークに大型蓄電池が数百台設置された。
それは「NAS電池」と言い、当時の東京電力の那須社長の名に因む、ナトリクム電池だった。
言うまでもなく、電気は貯めることができず、常に発電しなくてはならず、ピーク時と底の時では電力需要量は大きく違うのだから、使用量の少ないときに余剰を蓄電し、需要が増えた時に供給すればよいのである。
揚水式ダム発電所もあり、夜間に電気でダムへ水を揚げ、昼間に落として発電する方式の発電所だが、水力発電所なので、すぐに建設することは難しい。
だから、災害対策としては各地に大型蓄電池を整備し、停電に備えるべきと思う。
また、よく知られているように電気のサイクルが日本の東と西で異なっているが、その変換設備の増設も必要なことと思う。
こうした災害時の非常用対策には多額の予算がかかっても必要なことだと思う。
安倍晋三信者の世耕大臣が言うのは「節電のみ」とは、実に悲しいことである。