井手俊と言って知っているのは、60歳以上の人だろう。
彼は東大から中日に入り、投手、外野手として、一応一軍にいた。
東大からプロ野球に入った人では、大洋の新治が最初だが、彼は大洋漁業で、本当は大洋ホエールズではなく、選手としてダメになれば本社の社員にする約束だった。
その意味では、本当の東大出のプロ野球選手は井手俊が第一号なのである。
一応、ホームランも打っているし、勝利もあげていて、大谷には到底及ばないが二刀流だったわけである。
選手の後は、球団の役員から代表も務めているが、今度母校の新宿高校野球部の監督になったと一部のスポーツ紙に載っていた。
よく知られているが、井手俊は、東宝の脚本家井手俊郎氏の息子である。