私は愛校精神というものが全くない人間で、母校都立小山台にも、早稲田大学にもまったく関心がない。ただ、大衆文化評論家としての営業上、横浜稲門会には会員になり、いろいろな事業に参加し、自分で講演もやったことがある。
中でも、高校は一番嫌いで、学校の勉強だけをする極めて真面目な生徒の多い、といよりもほとんど真面目学生ばかりの小山台は、入学してすぐに「入るべきではなかった・・・」と後悔したのだ。
高校の3年間は演劇と映画、吉本隆明、そして日韓条約反対の政治活動に追われ、高校3年の正月から毎日懸命に勉強してやっと早稲田に合格したのだ。
早稲田では、最初は映画研究会だったが、すぐに辞めて劇団演劇研究会に入り、これが最高に面白くて結局大学に6年もいることになった。
昼に外に出て戻って来てテレビを点けると、東東京大会の準決勝を中継していて、なんと帝京高校に7-1でリードしていて、そのまま7-2で勝ってしまった。1949年以来69年ぶりの決勝戦進出なのだそうだ。この時は、「今は神奈川県の慶応高校が三田にあって有力チームで、これに負けて甲子園に行けなかったのだ」と古い教師から教えられたものだ。
私は、この時のメンバーに、フランス文学の海老坂武がいると勘違いしていたが、彼の本を読むと、彼は1950年に小山台高校入学で、この時のメンバーではなかったとのこと。東大では、長嶋茂雄と同年代になり、実際に東京6大学野球で対戦したそうだ。
明後日、二松学舎との決勝戦があるが、天気が少々心配である。