先週末は、大阪大学で行われた「日本映画学会」に出たが、その前の金曜日にアメリカ村にあるレコード店の「ラングーン」に行き、店主の丸橋基さんにお会いする。
丸橋さんは、関西のワールドミュージック、アジア音楽界では有名な方で、私は1990年にイギリスのウォーマッドに行った時以来の知り合いなのだ。当時、丸橋さんは、大阪で行われた花博の音楽イベントのプロデューサーを任されていて、アーチストの調査に来られていたのだ。
いろいろな話をしたが、音楽評論家たちの噂話が非常に面白かったが、勿論書かない。大阪と言う首都圏から離れた場にいることで、その見方は非常に客観的で正しいと思えた。
一番に驚いたのは、丸橋さんと神波京平さんが学生時代からの友人で、最初に二人で大阪のキングコングから独立して、アメリカ村でレコード店をやったことがあることだった。
神波さんは、当時海外の最新の音楽の紹介で有名で、実はウォーマツドを日本でやることになった時、中村とうようさんと一緒に企画委員会に当初は入ってもらっていたのだ。ところが、どこかで中村とうようさんと喧嘩になり、とうようさんの強い主張で、外れるようになった。理由は、チャーを入れることを神波さんが言い、とうようさんと対立したことだったと記憶している。まあ、今からみればどうでも良いことだが。
そして、良いCDがないかとお聞きすると、「トルクメニスタンのがありますよ」
あの鎖国の独裁国トルクメニスタンであり、通常は入国できない国だが、特別に入手したのだそうだ。何種類からあり、聞かせてもらったが、意外にもインドネシア的である。丸橋さんのお話だと、同じイスラム圏だからだろうとのことだが、「トルク」のごとくトルコ的でもあるとのことだったが、確かにその通りに聴こえる。
そのCDの他、マレーシアの古いビデオ、丸橋さんも記述に参加した本『東南アジアのポピュラーカルチャー』も買い、重いので送ってもらうことにする。
関西での営業は大変なようだが、非常に頑張っていることに改めて敬意を表した。
丸橋さん曰く、「眠眠の餃子は、昔ほど旨くなくなった」とのことで、ここでは飲まずに梅田のかっぱ横丁の店で飲んでホテルに戻る。