練習不安症候群

女子マラソンで棄権した土佐礼子、そして出場しなかった野口みずきら、日本選手全員に言えることだが、練習しないと不安になる性癖である。

去年2007年4月、フィルム・センターでの黒木和雄追悼上映で見た『あるマラソンランナーの記録』で、君原健二を見た時も感じたのが、この練習しないと不安になってしまう症候群である。
君原は腰痛に悩みながら、それでも練習する。
野口、土佐らも、そうした常に練習していないと不安になってしまう選手なのだろう。
土佐は外反母趾、野口は筋肉痛と明らかに練習のしすぎから来たものだろう。

ともかく、こうした練習方法を根本的に変えない限り、日本選手のアクシデントは避けられないと思う。

常に練習していないと不安になってしまう性癖と言うのは、経済の高度成長に象徴される戦後一貫して、常に仕事に走り続けている日本人の姿そのもののように見えるのは、残念な気がする。

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