「横浜と映画」終える

弘明寺の大岡地区センターの自主講座・大岡サロンの3回目として「横浜と映画」を金曜日にやった。

これは、大岡地区センター副館長の鈴木幸子さんの前からの「映画と町歩きを一緒にできないものか」というご希望を実現化したもの。

前日夜からの小雨も昼には上がり、まず前半の町歩きは、河北直治さんにお願いする。

私は、後半の映画で、『わが恋の旅路』を中心に、同じく篠田正浩監督の傑作『乾いた花』、そして前田陽一の怪作『進めジャガーズ・敵前上陸』の一部を上映しつつお話をした。

今回やって見て新たに気づいたのは、『わが恋の旅路』では、横浜の元町だと思ってきた場面が伊勢佐木町であったことで、1961年のこの頃は、元町よりも伊勢佐木町の方が?栄していて、そこを撮影場所としていたことだ。

また、『進めジャガーズ・敵前上陸』は、編集していてゴダールやオーソン・ウェルズのパロディなどがあり、これは言うまでもなく中原弓彦、小林信彦のものであり、全体としてそう悪い作品ではないと思えた。

                                 

途中で挿入される日本の前後の記録の歌は、井上ひさしの作詞で、非常によく出来ていると思った。

この『進めジャガーズ・敵前上陸』の併映作品は、大島渚の『帰って来たヨッパライ』で、全く理解不能の作品で、これ以後松竹は大島渚との手を切ってしまい、大島は以後ATGで作ることになる。

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