テレビ東京がなぜか放映し続ける渥美マリ・シリーズ。
孤児から拾われ芸者屋で育った渥美マリは、幼馴染の恋人・田村亮に処女をあげた後、加藤嘉に水揚げされて芸者になる。
これは、しきたりから見れば違反だと思うが、良いのだろうか。昔、藤本義一の祇園ドラマで、芸子の三田佳子が曾我廼家明蝶に水揚げされるが、実はドラ息子の荒木一郎にすでにやられていて、掟違反で置屋を閉める話があった。
置屋の女将は山岡久乃、同輩の芸者が真山知子で、当時は彼女が盛んに映画に出て、ヒモの蜷川幸雄を養っていた。
渥美は、富豪の社長高橋昌也の二号になると、娘の高校生の関根恵子と仲良くなる。関根は、今の高橋恵子で、やはりこの頃から美人。
最後、高橋は急死し、その遺産で念願のクラブを出して、めでたしめでたし。
何しろ、マダムの渥美がバニー・ガールになって客に花を配るのだから、すごい。そんな店があるのだろうか。
監督の井上芳夫は、大した作品を残さなかったと記憶していたが、これは相当に良い。増村保造から強引さを取ったような感じ。
例によって渥美のメークがすごい。勿論、独特の台詞回しもくせになる。
今週もある渥美マリ・シリーズ。
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コメント
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