増村保造路線

私は、1948年3月生まれなので、今年3月末で無事定年退職となる。
この間、いろいろあったが、自慢できるのは、在職36年間で、自己の良心に反する事柄には一切関係しなったことだ。
実に幸福なことと感謝している。

なにを手本にやってきたかと言えば、これは大映の映画監督だった故増村保造の方法なのだ。
こうした傾向は、ほぼ同時期に監督デビューした東宝の岡本喜八や、もう少し完全な娯楽作品だが、東映の沢島忠も同タイプである。
多分、これに大きな影響を受けたのは、松竹ヌーベルバークの大島渚であろう。

組織で生きるとき、問題は組織目標と自分のやりたいこととの相克である。
これを解決する方法は、まさに増村路線である。
組織、団体、企業の意図や要請をある程度実現し、その支持を得ながら、自分のやりたいことを少しづつ実現するのである。感じでは、自分のやりたいことを10%くらい忍び込ませれば良いのではないかと思う。20%入れたら、多分やりすぎで組織の反感を買うだろう。
増村の生き方は、組織に生る者としては、賢明な生き方だったと思う。

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コメント

  1. Rose より:

    Unknown
    組織の中で生きるには・・・のくだりは、説得力がありました。