ライブドア・にっぽん放送問題について

ライブドアによる、にっぽん放送株のフジテレビを相手とする新株予約権発行差し止め請求仮処分が東京地裁で認められた。常識的に見て妥当な判決だろう。今後の行方は分からないが、この特定の株主への新株発行というのは、私の乏しい知識では、会社再建の際に使用できるもので、今回のようなものは認めれないと思う。

倒産会社再建の手法に減・増資という方法があり、これは資本金を一旦減資し、その後増資して累積債務をなくす方法である。私は、第三セクターの株式会社に出向していたとき、民間銀行から来ている人に教わった。

例を挙げれば、資本金100億の会社に、200億の累積債務ができ倒産した。このとき、1/10減資をすると、資本金は10億になるが、バランス・シート上、累損も20億になるのだそうだ。そこで、新たに大口再建者に新株を引き受けてもらう。20億円以上出してくれれば、差し引き塁損はなくなり、新たな資本金ができる。
手品のような方法だが、実際にスカイマークエアーは、ゼロというIT企業を引き受け先にして累損を解消して健全経営になったそうであり、本当である。

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