新聞、テレビで、外務省職員が都内のホテルに長期宿泊し料金約1,500万円を請求されているとの事件が報じられている。
これは、個人の問題だが、国際関係では、ホテルが「国連レート」を適用することがあったそうだ。
20年以上も前だが、ESCAP(国連アジア太平洋経済社会委員会)と国際会議をやったことがある。
事前協議で来た職員(運輸省からの出向者)が、打ち合わせ終了後、東京に宿泊することになった。
その時、品川プリンスホテルだったが、ホテルに対し「国連レートで泊まれるように言ってくれませんかね」と頼まれた。
「そんなものがあるの?」、と聞くと、
「国連など外交関係者には特別の割引料金が適用されるのです」とのことだった。
多分、1,2割引きだったと思う。
いずれにしても、当時はホテルを頻繁に利用する人間が少なかったことに起因するものだろう。
外務省には、いまだにこうした特権意識があるようだが、時代遅れであることは言うまでもない。