公明党はなぜ強いのか

福田首相辞任も、真相は公明党の言いなりになっていることに耐え切れなくなったのではないか、と言う見方が有力になっている。
では、なぜ公明党は強いのだろうか。

先日、病院から患者を退院させて選挙運動期間だけは面倒見る実例を書いたが、そこまで出来る党は日本では公明党しかいない。
今や、小泉純一郎氏は、「自民党をぶっ壊す!」と言って、本当に従来の自民党支持団体だった、ゼネコン、医師会、特定郵便局等を、すべて田中派政治として規制緩和、自由化で壊してしまった。
自民党には、もはや草の根で頼れるのは、各議員個人の後援会しかない。それ以外の支持団体というのは、ほとんど存在しない。
草の根の組織で言えば、組合等の残滓がある民主党の方がはるかに組織がある。

そこで出てくるのが、公明党・創価学会である。
彼らの強力な組織力・動員力に自民党は頼るしかなくなっている。
現在の日本の社会でも障害者、高齢者、低所得者は、数パーセントは必ず存在し、それらをカバーできるのは創価学会・公明党である。
そして、日本の選挙では、投票率は約50%である。
だから、公明党の数%は、得票数では10%近くに相当することになる。
このことに最初の気づいたのは、言うまでもなく自民党の小沢一郎だった。
彼は、公明党と一緒になって新進党を作り、日本の選挙を制圧した。だが、公明党が本質的に他党とは相容れないものを持っていることが分かり解党した。

今後、自公体制から公明党がどのように離れて行くか、これは一番注目すべき点である。

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