日曜日、なにもすることがないので、日曜洋画劇場で映画『犯人に告ぐ』を見た。
原作は読んでいないので、よく分からないないが、この程度の作品なの、という感じだ。
内容は、どうということもない。刑事がテレビを通じて犯人に呼びかける、というところしか、作品のアイディアはない。
犯罪ものの本質である、犯罪者の人間像に魅力がない、というより全く描かれていない、のが最大の欠点だろう。
最後、犯人が手紙に残した「掌紋」の捜査を地域の住民全員に試みる。
原作では、どう書かれているのか知らないが、いまどきこんなことをやったら、県警本部長は「人権侵害」で確実にクビになる。
だが、作者たちは、凶悪犯逮捕のためなら、こうした人権無視をやっても良いと言っているように見える。信じがたい神経。
もともと豊川悦司で、2時間持たそうという考えが無理なのだ。
豊川は、一体どこが良いのか分からない。
背が高いだけじゃないか。
以前、市川崑の映画『八つ墓村』でも、そう思ったが、無能にただ立っているだけじゃないか、と改めて思った次第。