話題のマーティー氏は、原一男編集の映画監督・浦山桐郎の伝記本『映画に憑かれて』によれば、1968年に浦山が監督した『浅草迷鳥伝』という映画に 主演しているそうだ。
アメリカNBCが金を出して日本の映画界を取材したものらしく、日本では公開されず、アメリカではテレビ放映されたらしい。是非見てみたいものである。浦山もいろいろやっていたんだね。
この本には、浦山がいかに金がなかったか、ということも書かれていて、そんな時は、子供を連れて一日郵便局にいた、などといったことも書かれている。郵便局の椅子に座って時間を過ごすというのも、なかなか興味深いあり方である。郵便局としては、迷惑この上ないが。
昔々、私も暇でプロ野球を見に行っていたとき、浦山を見かけた。確か、東映が日拓ホームに買収されたときで、何故か神宮球場でゲームがあり、当時監督は土橋、張本が主将だった。勿論、阪急戦だったと思うが、投手は誰だったか、思い出せない。浦山は一人でバックネット裏をうろうろしていた。