二つの横浜

先日の卒業式で気になったのが、卒業後の行き先だった。
その学校の私立中学の進学者は、約10%だったので、他の区はどうなのか、教育委員会の課長に調べてもらった。
すると驚くべき結果だった。

栄区や南、旭、瀬谷等の南部の区の生徒の私立中学への進学率は、およそ10%だが、北部の青葉、港北、中、神奈川、都築等は20%を越え、一番の青葉区では、30%を越えていた。
そして、丁度真ん中が約15%の泉、戸塚区だった。
要は、横浜市は大きく見れば、北部と南部地域に明確に分かれているのである。

前に、横浜市内の図書館での貸出者の年齢構成分布を見たことがあるが、そこでも市の北部と南部は、大きな差異性を示していた。
北部は児童に貸出率が高く、南部は児童は低く、高齢者の貸出比率が高いのである。
北部は、若い世代による世帯が多く、東京に通勤し、子供の教育には極めて熱心で、教育、文化、芸術等への欲求も強い市民が多く住んでいるのである。
これに対して、南部地域では、そこまでは東京化してはいなくて、1970年代に横浜に移り住んだ住民が高齢化しつつ住んでいるという対比である。

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