新国立劇場の後、いつものようにバスで渋谷に出て、宮益坂のエル・スールに行く。
原田尊志さんからは、今度出たミソラ・レコードの浪曲ものを紹介されたが、以前に出た『アーリー・ピリオド・オブ・ファイルーツ』をまだ買っていないので、買うことにする。
これは、ファイルーツ(ここでは中村とうようさんは、フェイルーツと表記されているが、以前渋谷のアップリンクで見たレバノン映画では、市民はファイルーツと発音していた)の初期のSP,LP等のレコードを中村とうようさんが選曲して、ベスト盤としたもの。
やはり、素晴らしい。
その後のステレオ録音のCDで私たちがさんざ聞いた『私たちと月は隣同士』や『私たちはきっと帰る』などの名唱のオリジナルも入っている。
その高貴に苦悩するような、震えるこぶしの唱法はまことに素晴らしく、一度聴いたら忘れられず、きっとやみつきになるに違いない。
今度、秋に図書館で世界と日本のレコードによって、1921年の横浜市図書館設立90周年を記念するイベントを企画しているが、どうしたらアラブの大歌手ファイルーツも入れられるかを考えつつ、渋谷で久しぶりに飲んで帰る。
コメント
逆だった
フェイルーツのことを、レバノン映画の中のレバノン市民がファイルーツと発音しているから、ファイルーツだと書いたのは、記憶違いで、以前見たときはフェイルーツと皆言っていたので、今後はフェイルーツと表記することにします。