土曜日の午前中、BSを見ていたら、日本航空の特集で、植木社長が出て、話していた。
彼は、時代劇の大スター片岡千恵蔵の三男なのである。
千恵蔵には3人の男の子と娘が一人いて、長男は、浄瑠璃の『重の井子別れ』の映画化である『暴れん坊街道』で父親と共演したのを、小学生の頃、母親と一緒に見たことがあるが、彼はその後やめたらしい。
三男も初め子役をやったようだがすぐにやめパイロットから地上勤務になり、現在は社長で、よく見ると当然だが片岡千恵蔵によく似ている。
思うのは、サイレント末期からトーキーへの時代、日本の映画界にも、阪妻をはじめ、市川右太衛門、嵐寛寿郎、入江たか子など、大スターのスター・プロが沢山あった。
だが、それらは皆トーキーへの移行の中で潰れて行った。
その中にあって、主役の片岡千恵蔵のみではなく、監督に山中貞雄、稲垣浩、伊丹万作らの優秀な人材を揃え、多くの秀作を作り、スタープロで最後まで残ったのが千恵蔵のプロダクション、俗称千恵プロだった。
意外にも千恵蔵には、経営の才能があったのだろう。
彼の欠点は、女に弱いことだったそうで、日航植木社長にも女には十分に気をつけてもらいたいと思う。
コメント
Unknown
>千恵蔵には3人の男の子と娘が一人いて
「植木義晴」のwikiでは5人兄弟とありますが?
そうです。
四男1女だそうで、四男は医者になったそうです。