「小泉新党」の勝利

今回、自民党が大勝した理由は、その中身はともかくとして、郵政反対派を公認せず、「刺客」をはじめ多くの新人を立て、自民党が「小泉新党」に見えたことである。
これに比べれば、ほとんどが前回と同様の候補者だった民主党は、旧党に見えた。
国民新党や新党日本もあったが、最大の新党は「小泉新党」だった。

蜷川幸雄は、小泉首相を「内容は別として、すごい演出家、役者」と評価している。
確かに劇や映画は、脚本と配役で70%は決まってしまうのだから、この「小泉劇場」のキャスティングは少なくともその新奇さで引き付けたと言うべきだろう。
この辺の演出は、日頃オペラや歌舞伎で遊んでいる小泉首相らしいところである。
民主党党首も、劇や映画を好きな人にすべきであろうか。

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